勇者は立ち上がった。
とあるテレビに影響され、美味しい春巻きが食べたくなったからだ。
勇者は母に打診した。
「ねーねー、春巻き食べたいー」
「・・・」
返事がない。ただの屍のようだ。
勇者は諦めた。
今日はきっと、好機ではなかったのだ。
ベッドで休みますか?
→はい いいえ
勇者は目覚めた。
冷蔵庫を調べる。
”春巻きの皮”をゲットした。
昨日の母への打診で、”皮ゲット”のフラグが立っていたようだ。
勇者は更に調べた。
”その他の具材たち”をゲットした。
勇者はパソコンの電源を入れた。
”レシピ”をゲットした。
技、「春巻きを作る」を覚えた。
勇者は、中身を作った。
「さぁ、包もう」、と、その時。
ボス、母ゴン登場。
「お母さんもやりたぁぁぁい!」
「うるせぇ!けぇれけぇれ!」
口汚く罵り、見事敵を退けた。
そしてついに、勇者は春巻きを手に入れたのだ。
・・・まぁこれで、味が失敗ー!とか、揚げてる途中で破裂して
ほっぺにヂュッ!とかいうハプニングがあれば記事的には
面白いのだろうけど、普通に美味かったですよ。はい。
でも、ネタとしては選択ミスでした。
「GAME OVER」